代表メッセージ

2020年の新型コロナウイルス感染症拡大が始まり、多くの方が生活に困難を抱えることが増え、子ども達も不安定な社会の中で成長を余儀なくされる環境となりました。

2022年も第7波・第8波と長期化する中、私たちは第3の居場所「つなぐハウス」で、フードパントリーや子ども食堂活動を休まず継続してきました。
その中、「本当は食料支援を希望しているけど、『助けて』なんて他人に知られたくない」「支援を希望していますが、複数仕事をしているので時間内に伺えません」「子どもには何とか食べさせています。給食頼みです。どうか助けてください」等、多くのお声をいただくようになりました。

社会に隠れている見えない困難に寄り添う必要性を痛感し、もっと効率よく、今支援が必要な方へ、安全に食料支援が行えないかと検討し、その結果、非対面24時間受取り可能なフードパントリー『公共冷蔵庫：みんなのれいぞうこ』を実施することにしました。

「食料支援」という言葉が持つイメージからのスティグマを外す社会的事業を構築し、子どもの貧困等、大きな社会課題の解決に向かう必要性を感じています。

私たちの活動は小さな地域の一助にしかなりません。自覚をしているからこそ多くの機関を巻き込みたい。

既存のNPO活動や自治体との連携、行政や企業の協力など、多様なプラットフォームの構築により、地域で隠れてしまっている「困難」に寄り添うことが可能になる。そう考えています。

この時代だからこそ、「地域社会に出てきてください」「つながりましょう」と寄り添い歩み寄り、地域へつなげていく。
誰もが主役になり、誰もが取り残されない社会になる為に、『公共冷蔵庫：みんなのれいぞうこ』を提供します。